
大した話でもありませんが、スラブ・ユーラシア研究センターのニュースレターの最新号に、「変わるロシアの、あるがままを見る目でありたい」という私のインタビュー記事が掲載されているので、よかったらご笑覧ください。
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ロシア・ウクライナ・ベラルーシを中心に旧ソ連諸国の経済・政治情報をお届け

大した話でもありませんが、スラブ・ユーラシア研究センターのニュースレターの最新号に、「変わるロシアの、あるがままを見る目でありたい」という私のインタビュー記事が掲載されているので、よかったらご笑覧ください。

私は、このブログ、別途存在するホームページ、そしてあまり活用できていないがYouTubeチャンネルに、「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪」という共通のタイトルを付け、情報発信を行ってきた。しかし、このほど、思うところがあり、「ユーラシアリサーチ」に改名し、今後はそれを屋号として活動していくことにした。
これまで、「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪」と銘打っていたのは、特に深い考えもなく、単純に私の主たる研究対象国を規模の順に並べただけだった。そして、以下のような3国の国旗カラーをデザインした自作ロゴをシンボルマークとして使っていた。

ところが、ウクライナがロシアの影響圏を脱し、欧州に仲間入りしようと必死にもがいている中で、「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ」と国名を並べることが、ウクライナの皆さんに申し訳ないと思えてきた。上のロゴも、私がデザインした20年くらい前だったら何の問題もなかったが、今のウクライナの皆さんが見たら不快に思うだろう。個人的にウクライナの研究を止めるつもりはないが、タイトルやロゴでロシアと並べるのは時節に合わないと考えるに至った。
そこで、具体的な国名を並べるのではなく、大陸をざっくりと示す「ユーラシア」を使うことにした。最初は「ユーラシアインテリジェンス」なんて名前が格好良いかなと考えたのだが、日本で「インテリジェンス」というと諜報・機密情報的なイメージが強すぎて(外国ではそうでもないはずなのだが)、経済統計や政策文書や政治家発言などの公開情報を主な情報源に研究する私のスタイルに合わないかと考え直し、無難なところで「ユーラシアリサーチ」とすることにした。それで今回新たにデザインしたのが冒頭のロゴである。また、下のようなアイコンも作った。

ところで、このブログだけでなく、ホームページも「ユーラシアリサーチ」に改名したかったのだけど、実は問題に直面している。ホームページの基礎的な共通デザインを編集するのに使う「テンプレート」というファイルが、消失してしまったのである。タイトルを表示している冒頭部分は、テンプレートで作成しているので、タイトルを直せなくなってしまった。
そんな問題もあるので、おそらくこのブログとホームページを一本化する新サイトを、近いうちに立ち上げることになると思う。新サイトではHTMLを卒業しWordPressという新しい方式で作成して、ユーザーの皆さんにより良い体験を提供するとともに、これまでブログで蓄積してきたコンテンツもきちんと引き継ぐようにしたい。まあ、ホームページの方は、2003年に立ち上げて以来、このほど累計25万ビューを達成し、手作りサイトなので個人的思い入れも大きいのだが、あと15年は現役の研究者として働きたいので、それに向けて今、一歩踏み出すべきだと判断した。
先日ご案内したとおり、6月7日に北大の学園祭で「ロシア・ウクライナ戦争で私たちの食卓はどうなる?」というミニ講演を行うことになり、それに向けて展示用のパネル原稿を作成した。「私たちの食卓」と言うからには、日本の食品物価のことを調べなければならない。そこで、日本政府統計を基に、東京都の主要食品の物価動向を示した上掲のようなグラフを作成した。コロナ前の2019年12月の水準を100とし、その後のコロナ禍とそこからの回復、ロシア・ウクライナ戦争、トランプ関税戦争などを経てそれぞれの水準がどう変化してきたのかを跡付けた。米は買ったことがなくタダでもらえるので売るほどあるという農相発言にもインスパイアされ、せっかくなのでブログでもお目にかける。
今回のグラフで見ているのは日本国内の物価だが、世界の商品相場を見ると、食料をはじめとする多くの商品の国際価格は、コロナ禍からの回復期待で2021年には上昇に転じていた。日本のニュース等では、枕詞のように「ロシア・ウクライナ戦争で諸物価が高騰」などと言われることが多いが、同戦争はどちらかと言うとコロナ明けの価格上昇の流れを一時的に加速した形であった。そして、国際商品価格は総じて2022年後半には沈静化に向かった。
そうした中で、日本の食品物価は上掲グラフに見るとおり、むしろ2022年終盤あたりから上昇に転じ、その後も高止まりしたままである。これは言うまでもなく、食料の輸入依存度の高い日本で、通貨安が進んだからである。インフレと通貨安を誘導しようとしたアベノミクスの効果が時間差で襲ってきた形だ。
ただし、米の価格は2024年の初めまではほぼ安定していた。これは当然、米の自給率が高く、円安の影響を受けにくいからである。その米の価格が2024年途中から高騰に転じたのは、元々市場が硬直的であったところに、天候不順等による供給不安が広がったことが原因だろう。
円安にしても、農政にしても、我々が選択した政治の帰結である。何でも国際情勢のせいにしてはいけない。

HP更新しました。マンスリーエッセイ「新生活の春に食生活も変えてみようかと」です。研究とは何の関係もない雑談ですが、先日申し上げたとおりHP更新が滞るよりは手抜きでも更新した方がいいですし、連休中の小ネタということで、ご容赦ください。

どのくらいの人が見ていてくれるのかは知らないが、私はこのブログの他に、公式HPを開設している。自分の仕事の一覧を紹介するのが主な機能だが、それだけだとつまらないので、読み物として「マンスリーエッセイ」というのを毎月お届けしている。
しかし、今年に入ってから4ヵ月ほど、HPの更新が途絶えてしまい、マンスリーエッセイもお出しできない状況となってしまった。大学に転職してから、業務が過多となり、特に今年に入ってからは公私ともに大きな案件や問題が重なりすぎた。私の場合、有難いことに、外部から寄稿などのご依頼いただくことが少なくないが、最近は通常業務だけで手一杯で、依頼された原稿の締切を守れないことが増え、「常に締切を過ぎた何らかの原稿」を抱えているような状態となった。人様にご迷惑をおかけしているのに、誰にも求められていないようなHP更新やマンスリーエッセイ執筆を優先するのはあまりに申し訳なく、「仕事が片付いてから」と思っているうちに、ずるずると4ヵ月も経ってしまったといったところである。
今現在も、お待たせしている外部原稿はあるのだが、このままではHPが永久に更新できなくなりそうなので、このほど今年に入って以降の更新を図るとともに、1月から3月までのマンスリーエッセイを以下のとおり書いてみた。内容はだいぶ手抜きだが、無いよりはマシということで、ご容赦いただきたい。一応「マンスリー」と銘打っているので、過去に遡った日付になっている。

新年明けましておめでとうございます。
2022年10月に北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターに移り、早1年余りが経過しました。慣れないことが多く、周りの皆さんにご迷惑をおかけしてばかりですが、なんとか適応していきたいと思います。
2023年には、コロナ禍で中断していた海外出張を、再開することができました。大学の方針として、今はロシアには行けないのですが、その代わりと申しますか、8~9月には米アラスカでの現地調査に出かけ、11~12月には学会出席のために米東海岸に出張しました。海外は4年振り、訪米に至っては実に26年振りでした。写真は、アラスカ調査の際に目にした氷河の絶景です。
その一方で、2022年には仕事で中標津を訪問したものの、2023年には札幌以外の北海道各地を訪れる機会が一度もありませんでした。札幌も、自宅のある中央区と、大学のある北区にしか出没していません。せっかく北海道にいるので、2024年は北海道の新しいところにせめて1つ、2つくらいは行ってみたいですね。
2024年が皆様にとって素晴らしい1年となることをお祈り申し上げます。
10月から消費税が新制度に移行するということで、我々のような副業として時々メディア出演するような専門家にとっては、しばらく前から、納税業者としてインボイス登録をすることを求めるメディアからの依頼がチラホラと届くようになっていた。対応につき悩んでいる同業者の皆様も少なくないのではないか。
そこで、酒井富士子『マンガと図解でよくわかる インボイス 消費税の基本と手続きの仕方がわかる本』を読んで、頭を整理してみた。結論から言えば、我々のような専門家がインボイス申請する必要はなく、今後も副業収入1000万円以下(そんなに行くはずはない)の免税業者として仕事を続ければいいはずだとう考えが固まった。
インボイス登録の必要性に関し、しばしば言われる根拠の一つとして、「フリーランスAとフリーランスBがいて、前者が納税業者登録をしていて、後者がしていなければ、発注者はBに仕事を依頼したらその分控除ができなくなるので、どうしてもAを選択するようになる。だから、登録した方がいい」という話である。
しかし、それはたとえばホームページ制作業者のような、同じような力量の業者が複数存在する世界の話であろう。我々の世界では、たとえば「小泉悠さんがインボイスに対応していないから、対応している服部倫卓さんに依頼しよう」などということにはならないのである。小泉さんには小泉さんにしかこなせない仕事があるから依頼が行くのであって、私にも私の領分があり、インボイス対応が決め手になって人選するなどということはありえない。そもそも専門家への謝礼など大した額でもないので、それに消費税の1割がかかったとしても微々たるものであり、メディアがその有無で専門家を選別するようなことはあるまい。
下手にインボイス登録してしまうと、確定申告の手間が2倍になってしまう。メディアの皆さんには、多少のコスト増となり申し訳ないが、当方は登録なしの免税業者として仕事を続けさせていただく。

HP更新しました。マンスリーエッセイ「まさかこの私が共通テストの試験監督とは」です。よかったらご笑覧ください。

皆様、新年明けましておめでとうございます。
東京時代は、元旦はだいたい、自分のマンションから見える東京の初日の出をブログに載せていましたが、10月から住んでいる札幌のマンションは西向きでして。しかも本日の札幌は曇り空で、気温はそんなに寒くはないものの、上掲のような淀んだ風景です。
昨年は、ロシア・ウクライナ戦争に、転職・転居と、公私ともに色んなことがありすぎましたね。一生分のメディア出演と手続きをやったような気がします。残念ながらロシア・ウクライナ情勢は解決の兆しが見えませんが、今年はもうちょっとじっくりと研究に取り組みたいところです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

HP更新しました。マンスリーエッセイ「北の大地に降り立ったオールドルーキー」です。よかったらご笑覧ください。
10月分のエッセイですが、実際に書くのは11月にずれ込んでしまいました。今週末にロシア・東欧学会の報告があり、今朝までそのペーパーを書いていたので。ペーパーが遅れているのに、呑気にエッセイなんか書いてたら、怒られますからね。

本日は、東京から、新たな勤務地である札幌への移動日だった。自費なので、費用を抑えるため、エアドゥで移動。
それにしてもバタバタした一日だった。北千住の自宅から羽田に行くのにはバスが一番便利なのだけど、朝は渋滞が怖いから、電車を選択。重い荷物を引きずって、走るように駅にたどり着いたものの、日比谷線が遅れ、予定していた浅草線の空港直行列車に乗れず、急遽モノレールに切り替え、どうにかエアドゥに飛び乗った。都合上、本日中に、札幌市の転入届等の手続きを終える必要があり、何とかそのミッションをクリア。ホテルにチェックインしたら、バタンキュウと倒れこみ、気付いたらこんな時間だ。一応、一日一更新を掲げている当ブログなので、到着のご報告だけ。
今回は取りあえず転入と大学での辞令受領・手続きのために札幌に来たが、まだ本チャンの引っ越しはこれからなのだった。

個人的なことだが、本日私は、コロナワクチンの2回目だった。非常勤を務めている大学の職域接種なので、モデルナである。
1回目の副反応は、ごく軽微だった。実を言うと、私は低体温の傾向があり、体温計で測ると35℃台のことが多い。モデルナ1回目のあと、しばらく経ってから体温を測ったのだが、35.9℃しかなく、むしろガッカリした。一般的に体温が低いと免疫力が低下すると言われており、個人的にはむしろその方が心配である。本日の2回目接種をもってしても、まだ36℃を超えないようなことがあったら、大いに落胆することだろう。
さて、個人的に少々気になっていたのは、ロシア独自のコロナウイルス「スプートニクV」に関し、「デルタ株には効かないのではないか」といった言説が、一部で語られていたことだった。せっかく自分自身がワクチンを接種した日なので、ちょっとそれについて情報をチェックしてみた。
8月19日のこちらの記事によると、スプートニクVを開発したガマレヤ研究所では、デルタ株に特別に対応したスプートニクVの新タイプを開発したということである。ただし、A.ギンツブルグ所長は、「有効性に関し語るのは時期尚早」と述べていた。
一方、9月10日のこちらの記事によると、ギンツブルグ所長は、デルタ株に対するスプートニクVの有効率は83~94%であり、ファイザーやモデルナの40~52%よりも高いと述べ、スプートニクVの優位性に胸を張った。ただし、この83~94%という数字が、オリジナルのスプートニクVのものなのか、8月に発表したデルタ株に対応した新タイプのそれなのかは、記事からは不明である。