本日は、恐怖の月報締切日。それに、もう一つ大きな懸案が重なり、無事生還できるか、微妙なところである。まあ、月報に関しては、今回は連休中も家でずっと準備作業をしていたので、比較的スムーズに乗り切れるのではないかと思っている。
そんなわけで、ブログ/HPには大した記事は書けないのだが、昨日お伝えしたプーチンの一連の大統領令に関する補足情報を、軽くお伝えしておく。一連の大統領令の中に、「対外政策路線の実現について」というものがあった。この中でプーチンは、パートナーとなる世界の主要国・地域ごとに、ロシアがどのような対外政策を進めるべきか、指針を示している。その中から、アジア太平洋地域に関する記述を、以下のとおり抄訳して紹介しておく。簡略ながら、日本への言及もある。
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アジア・太平洋地域においては、ロシアは、自国の東シベリア・極東諸地域の社会・経済発展の加速を促す目的で、地域統合プロセスへの参加を拡大する。
アジア・太平洋地域において、集団的・非同盟的原則、国際法の標準と平等で不可分の安全保障の原則にもとづいた新たな安全保障・協力体制の形成に向け、イニシアティブをとる。
東アジア・サミット、ロシア・ASEAN対話パートナーシップの開催に向け、さらに提案を示していく。
中国との平等で信頼的なパートナーシップと戦略的協力関係、インド・ベトナムとの戦略的パートナーシップを深化させ、日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランドおよびその他のアジア・太平洋地域の重要国との互恵的な協力を発展させる。
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以上のとおり。日本は、一応は言及されているものの、中国はもちろん、インド・ベトナムよりも位置付けが一段低くなっている。また、ロシアを中心とする関税同盟がアジア・太平洋諸国とFTAを締結するという話もしばらく前から出始めているものの、この大統領令ではそうした具体的な措置は挙げられていない。
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