少々マニアックな話題だが、日本にとっては無視できない動きなので、書き留めておく。現在ロシアで創設が検討されている極東・東シベリア開発公社(名称、組織形態とも未定)に関し、こちらのニュースが、そのトップ人事についての観測を伝えている。これによれば、現在、国家コーポレーション「ロステフノロギー」の第一副社長を務めているアレクセイ・アリョーシン氏が、開発公社の総裁候補として浮上しているということのようである。本日7日、プーチンが大統領就任式を行い、メドヴェージェフを首相候補として議会に提案する予定になっているが、その際に与党「統一ロシア」は、首相承認問題と併せて、一連の国家コーポレーションの問題も討議する方向であるという。メドヴェージェフが民法のなかに国家コーポレーションという概念を維持する意向なのかという点が、新たに創設されようとしている極東・東シベリア開発公社との問題とも関連して、問われる見通しだ。A.ドヴォルコヴィチ大統領補佐官は今週、メドヴェージェフは国家の経済への影響を低減させるため国家コーポレーションを改革すると表明しているが、抵抗に遭ってその作業が難航していることを認めていた。
なお、こちらのサイトによれば、アレクセイ・アリョーシン氏は1959年生まれ。1981年ケメロヴォ国立大学法学部卒。1996~1999年、国家単一企業「ゴスザグランソープストヴェンナスチ」第一副社長。1999~2000年、連邦国家単一企業「プロムエクスポルト」第一副社長。2000~2007年、連邦国家単一企業「ロスアバロンエクスポルト」第一副社長。2010年以降、国家コーポレーション「ロステフノロギー」第一副社長。軍需畑を歩んできた人物と言えそうである。
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