今季のUEFAチャンピオンズリーグでは、バルセロナとレアル・マドリッドというスペイン2強の力が突出しており、その両チームによる決勝を予想・期待する声というのが世界のサッカーファンの大勢であった。決勝トーナメントの早い段階で両者が当たってしまわないよう、UEFAが抽選会で細工をする、といったことも、まことしやかに語られた。そして、ベスト4の顔触れが決まり、CL決勝でのクラシコへの期待は、いやがうえにも高まった。国内リーグで精彩を欠くチェルシーやバイエルン・ミュンヘンは、スペイン2強の敵ではないと思われた。しかし、昨日未明のバルサに続き、本日未明の試合ではレアル・マドリッドまでもが敗退してしまったのだから、サッカーは分からないものである。

 2レグのレアル・マドリッドVSバイエルン・ミュンヘンの試合展開も、なかなか興味深いものだった。1レグは2対1でホームのバイエルンが勝利し、迎えたこの試合。マドリが序盤から凄い勢いで敵に圧力をかけ、あっという間に2点を奪う。しかし、バイエルンも意外にチャンスはあり、PKを奪って前半のうちに1点を返した。これで、2試合合計でまったくのタイに。しかし、そこからゲームはまったく動かなくなった。まあ、選手が疲労したというのもあったが、アウェーチームが慎重なのは当然として、ホーム&アウェー方式のあやで、仮にバイエルンが1点とるとマドリが2点返さなければならなくなるため、マドリとしても無理に前がかりにもできず、両者にらみ合いといった感じで、延長も含め120分が推移していったわけである。で、PK戦は確かに両キーパーは凄かったが、巨大な重圧からか、名手たちによるキックミス合戦のようになり、この試合序盤で浮足立っていたような感じだったバイエルンのGKノイアーが最後にヒーローになって、死闘に決着をつけた。

 いや~、準決勝1レグの2試合は半ば居眠りをするような感じで観た私だったけど、さすがに2レグの2試合は凄かった。

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