
ここ数年のロシアでは、民間企業が国に没収され国有化される事件が相次いでいる。こちらの記事によると、今般新たに、産業用送風機メーカーが国有化されたということである。背景は不明であり、他の事件とはやや構図を異にする印象もあるが、ともあれ記事を以下のとおり抄訳しておく。
産業用送風機メーカー、株式会社「アルチョーモフスキー機械製造工場『ヴェントプロム』」(AMZ「ヴェントプロム」、スヴェルドロフスク州)の株式が、エカテリンブルグ市レーニンスキー地区裁判所の判決に基づき、国庫に帰属することとなった。
同社の担当者は、「国有化が行われ、現在、当社の株主は国家となった。通常どおり操業しており、株主が変わったこと以外には何も変化していない」と述べた。担当者によると、同社の株式100%が国家に移管された。この判決は8月17日、エカテリンブルグ市レーニンスキー地区裁判所によって下された。
一方、同裁判所の事件記録によれば、8月17日、「法人格を有しない社会団体の活動禁止」に関する事件について判決が下されており、株式会社「アルチョーモフスキー機械製造工場『ヴェントプロム』」は同事件の利害関係人となっていた。原告はスヴェルドロフスク州の副検事であった。被告には、同社の旧所有者の一人と同姓同名のオレグ・ウラジーミロヴィチ・ゴルシコフらが名を連ねている。また、事件の利害関係人として、Google LLC(有限責任会社「グーグル」を代表者として)、ロシア連邦国有財産管理庁(ロシムーシチェストヴォ)、連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(ロスコムナゾール)なども記載されている。この事件では20通を超える執行令状が発行された。
AMZ「ヴェントプロム」は、鉱山、トンネル、地下鉄向けの主要換気用送風機を製造する企業である。同社の2025年報告書によると、「ヴェントプロム」のロシア会計基準(RAS)による純利益は1億3,913万ルーブルで、2024年の5.7倍となった。売上高は5.7%増の30億3,000万ルーブルだった。2018年3月31日時点の関連当事者一覧によると、オレグ・ゴルシコフは同社株式の27.9%を保有していた。その後、同社の所有者に関する情報は開示されていない。
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