ロシアで、「ГдеБЕНЗ: где есть бензин, АЗС(ガソリンはどこにある?)」というアプリが登場し、ヒットしている模様である。ブラウザ版もスマホアプリ版も両方ある。

なかなか優れもののようで、地図上でお目当てのスタンドをクリック・タップすると、上掲のような詳細情報が表示される。ただし、モスクワあたりの情報量は豊富なものの、極東あたりのスタンドに関しては「情報なし」という場合が多い。
こちらの記事で、アプリの開発者がインタビューに応じている。
それによると、実はこのアプリはT-Bank、Yandex Zapravki、Sberの給油サービス、その他の燃料検索サービスの情報をスクレイピングし、それらを統合するアグリゲーターということである。しかも、サービスごとの精度を評価し、「SberやT-Bankは実際の決済データに基づくので信頼性が高い」と判断して重み付けしているとのことだ。
記者がかなり踏み込んで、「ウクライナ側がわざと虚偽投稿を呼び掛けているのでは?」と質問しているのに対し、開発者は、GPS位置、投稿履歴、同一端末ID、近傍利用者との整合性などを用いて自動的に信用度を下げるフィルターを組んでいると説明している。つまり、このアプリはすでに情報戦まで想定して設計されているわけだ。
意外にも、開発者はロシア国外に住んでいるということである。本人は、「海外の方がApp StoreやClaude Codeなどを普通に使えるので、むしろ開発しやすい」と述べている。
本人は、「ちょっと便利なアプリになるだろう」くらいに思っていたが、公開後、数時間で1.1万ダウンロード、2日で4万、2週間で約50万人、Daily Active Users13~14万人という数字を見て、「問題は本当に深刻だった」と実感したという(上掲のGoogle Playの画面上では1万+ダウンロードと表示されているが、それとの整合性は不明)。
最近のダウンロード動向を見ると、モスクワでは急減、一方タタルスタン、チェリャビンスク州、ペルミ地方では3~4倍に増えているそうだ。つまり、このアプリ自体が、ガソリン不足の地域差を示すリアルタイム指標になっているということらしい。
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