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 こちらの記事が、ベラルーシの最高権力者であるルカシェンコ氏の最近の外交的な動きについて論じており興味深いので、記事の要旨を以下のとおりまとめておく。

 ベラルーシの最高権力者ルカシェンコは6月末、まずロシア・ヴァルダイでプーチンと約2日間にわたり非公開協議を行った。初日は4時間半以上に及ぶ一対一会談で、翌日も拡大会合を実施したが、内容はほとんど公表されなかった。ルカシェンコはその直後に中国を訪問し、習近平とも3時間以上会談した。習近平は両国を「鉄の兄弟」と表現し、ルカシェンコも中国を「自宅に帰るようなもの」と評した。

 ヴァルダイ会談の中心議題は、ウクライナ情勢だった可能性が高い。ただし、クレムリン報道官ペスコフは、ウクライナ問題を協議したことは認めた一方、「ルカシェンコがモスクワとキーウをつなぐ連絡役なのか」という質問には答えなかった。その理由として、本当に機能する対話ルートは、公になってはいけないと説明している。

 興味深いのは、プーチン自身が、将来停戦交渉になれば、ベラルーシを交渉場所・仲介者として利用できると発言したことだ。また、ベラルーシ外務省は、西欧諸国との対話を継続していること、ウィーンなどで複数回協議を行ったことも明らかにしている。つまり、ロシアとも西側ともパイプを維持しようとしているということである。

 6月にはゼレンスキーが、ロシア軍設備をベラルーシ領から撤去するよう要求。これに対しルカシェンコは、「我々を戦争に巻き込めば戦争の質は一変する」とする一方、「ウクライナ人とは戦いたくない」と発言した。ヴァルダイ会談について注目されるのは、ベラルーシ参戦の憶測が高まる中で開催されたということである。

 専門家ヴァシリー・カシンは、中国訪問は以前から予定されていたもので、今回の緊急情勢とは直接結び付けるべきではないと述べている。中国にとってベラルーシは、欧州向け陸上物流ルート、中国製品のロシア市場への入口として重要であり、今回もその文脈で理解すべきだとしている。

 カシンは、もしベラルーシが戦争に直接参加すれば、前線はほぼ倍に伸び、ベラルーシ軍隊も参戦し、戦略施設が攻撃対象となり、場合によっては核兵器使用に至る危険もあると警告する。その一方で、ルカシェンコ自身はエスカレーションを全く望んでいないとの見方を示している。

 ヴァルダイ・クラブのアンドレイ・コルトゥノフは、ルカシェンコは外交的な行動範囲を広げたい、ロシアへの依存を多少でも緩和したい、一方で経済面ではロシアからより有利な条件も引き出したい、という複数の目的を同時に追っていると分析している。


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