
ロシアには重要な国営企業が色々とあり、当然のことながら、それが株式会社であれば、配当が国の出資比率に応じて国庫に納入される。こちらの記事が、会計検査院の報告に基づいて、2025年に国への配当支払いが大きかった国営企業はどこかということを伝えているので、それを拝見することにする。
マックス・ブルックス/ジョン・アンブル/ML・カヴァナー/ジェイム・ゲーツ/奥山真司/中谷寛士 文藝春秋 2026年05月
これによると、2025年に国庫に納入された国営企業の配当は6,138億ルーブルで、前年比60%拡大した。計画額も31%上回った。これは一連の企業が予定外の配当を行った結果だという(歳入不足に苦しむ政府が強引に吐き出させた?)。
国への配当支払いが大きかった企業は、冒頭図のとおりである。全部で105社が国への配当支払いを行ったが、上位12社の合計で5,107億ルーブルと、一部の企業に集中している。特に大きかったのは、ロシア政府が石油・ガス大手の株式を保有するための持株会社「ロスネフチェガス」の1,931億ルーブル、大手国営銀行「VTB」の1,365億ルーブル、石油パイプライン会社「トランスネフチ」の1,129億ルーブルなどであった。
なお、ロシア最大のパスタ・製粉メーカーで、2024年に国有化された「マクファ」が、初めて上位に顔を出した。最近のロシアでは、空港、港湾、穀物会社、鉱山会社などでも同様の「国有化」が進み、そこからの配当が国庫に流入するという流れがあって、マクファはその代表例と言えそうだ。
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