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 こちらの記事が、ロシア住宅市場の変容について伝えているので、以下抄訳して紹介してみたい。

 2026年第1四半期に、ロシアの主要35都市における中古マンションの販売は前年同期比で18%増加したのに対し、新築はわずか4%の増加にとどまった。住宅取引全体に占める中古の割合は63.2%に達した。これは需要のシフトによるものと説明される。新築物件の価格の高さ、ファミリー向け住宅ローン条件の厳格化、さらにリフォーム費用の上昇を背景に、購入者はますます中古物件を選ぶようになっている。

 2026年1~3月に、ロシアの主要35都市の中古市場では12万2,700戸が販売された。前年同期比で18%増であり、新築セグメント(7万1,500戸)における伸びを14ポイント上回った。住宅取引全体に占める中古の比率は、この1年で60.2%から63.2%へ上昇した。

 中古住宅需要の先行的な伸びは、ロシアの中核市場でも確認される。モスクワでは第1四半期の中古住宅販売が前年同期比で25%増加した一方、新築の販売量は37%減少した。とりわけ顕著な変化が見られるのはトリヤッチで、中古の販売は55%増加したのに対し、新築は31%減少した。

 Cianの主任アナリスト、Ye.ボブロフスカヤは、この傾向を需要のシフトに結び付け、「購入者は“通常の”中古住宅を優先し、近代的な新築住宅の購入を断念するケースが増えている」と指摘する。その主因として、政府が年利6%の優遇ローンを提供するファミリー向け住宅ローンプログラムの条件変更を挙げる。2026年2月1日以降、この制度では1世帯につき1件のローンしか利用できなくなった(以前は夫婦それぞれが利用可能であった)。これにより、支払い能力のある購入層が縮小したと、開発会社「ウダーチャ」のオーナー、V.プロホロフは述べる。多くの購入者は現在、さらなる金利低下を期待して様子見の姿勢を取っているという。

 「グラヴストロイ・レギオン」の販売部長A.アルトシンは、市場金利の住宅ローンはもはや大衆的な金融手段として機能していないと指摘する。金利が12%を超える水準では、大多数の潜在的購入者にとって利用不可能である。消費者は全体としてより慎重になっており、それも中古を選ぶ動きを促している。

 需要シフトのもう一つの重要な要因は価格差である。ボブロフスカヤによれば、現在平均すると中古の方が新築より23%高い(訳注:これは逆ではないだろうか)。都市によってはその差はさらに大きく、例えばノヴォクズネツク、バルナウル、トリヤッチでは49~68%に達する。これは、優遇住宅ローンが広く利用されていた時期に新築価格が長期間にわたり先行して上昇し、販売を大きく刺激した結果である。

 「ラスツヴェタイ・ストリツァ」の販売部門責任者S.イヴァノフは、現在のデベロッパーの価格は多くの場合過大であると指摘する。従来、新築は中古より10~15%程度高いに過ぎなかったとし、現在の価格差は需要の「雪崩的な」シフトを引き起こしているとみる。また、RedCatの住宅ローン部門責任者エレーナ・クドリャフツェヴァは、リフォーム費用の上昇にも注目し、新築の内装仕上げが100万ルーブル未満で済むことはもはや不可能だと述べる。一方で中古住宅は、購入後すぐに入居できる利点がある。

 クドリャフツェヴァは、購入者が中古住宅へシフトする傾向は2026年第2~第3四半期も続くと予想している。その後の動向は、優遇制度を含む住宅ローン金利の水準に大きく左右されるだろう。


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