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 内陸国のモルドバながら、実は南部にジュルジュレシュティ港という河川港を有し、そこから黒海にアクセスが可能である。こちらの記事が、同港をルーマニアが買収したということを伝えているので、以下抄訳しておく。

 ジュルジュレシュティ港は、黒海から133kmの地点、プルート川とドナウ川の合流地点に位置している。同港は、国境の村パランカ付近の自動車道路の区間と引き換えに、モルドバがウクライナから430mの河岸地帯の引き渡しを取り付けた後、2006年に建設された。港には、6.3万tの貯蔵能力を持つ石油ターミナル、2つの穀物ターミナル、その他貨物用ターミナル、およびビジネスパークがある。この港の建設により、モルドバは黒海への出口を得ることができた。

 2021年、欧州復興開発銀行(EBRD)は、同港を運営していたダニューブ・ロジスティクス社の資本100%を取得した。2025年、EBRDの広報部は、港湾オペレーター売却のための入札手続きを開始したと発表した。同行によれば、この手続きは「モルドバ政府との完全な協力の下で」進められているという。ジュルジュレシュティ港への関心は、その貨物取扱量と同様、ウクライナ情勢を背景に大きく高まった。港の所有者変更をめぐる取引については、モルドバの野党が批判しており、同港はモルドバ国家が所有すべきだと主張している。

 今般、黒海のコンスタンツァ港を運営するルーマニアの企業「ルーマニア海港管理会社」が、モルドバのジュルジュレシュティ国際自由港の所有者となった。ルーマニア政府がこれを発表した。コンスタンツァの国営企業「ルーマニア海港管理会社」が、EBRDからジュルジュレシュティ国際港のオペレーターであるICSダニューブ・ロジスティクス社を取得する取引が成功裏に完了した、とされている。

 ルーマニア政府によれば、この投資により、コンスタンツァ港は黒海地域における戦略的役割を強化し、EUと周辺地域を結ぶ地域ハブとなることを目指す。これは、現在の地域情勢の中で新たな輸送ルートを開拓するという文脈においても重要である。ルーマニア企業は、ジュルジュレシュティ国際港の長期的発展のための投資を計画しており、その処理能力の拡大、インフラの近代化、そしてそれに伴う黒海地域およびドナウ川流域における地位の強化を目標としている。これらの投資の結果として、同港の戦略的役割は高まり、将来のウクライナ復興の過程においても活用され得る立地にある。さらに、この取引はルーマニアとモルドバとの経済・貿易関係の強化にも寄与すると、ルーマニア政府は説明している。


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