
ロシアのインターネット空間では、銀行のカード決済、送金、現金引き出しができないという大規模な障害が発生したようである。これについて、フォーブス・ロシアがレポートを掲載したところ、当局のお気に召さなかったのか、記事は削除されたようだ。ただ、インターネットアーカイブのこちらのページで読むことは可能なので、以下主な内容をざっとまとめておく。
ロシアのインターネット空間、いわゆる「ルネット」では、スベルバンク(Sber) をはじめとする銀行の利用者から、カード決済、送金、現金引き出しができないといった大規模な障害について多数の苦情が寄せられていた(その後、銀行側はサービスが復旧したと報告)。発生した大規模な障害の原因は、当局による各種サイトのブロッキング作業であった可能性がある。サイバーセキュリティ業界の関係者2人が 語った。通信業界の関係者の一人は、この問題は「脅威対抗技術手段」の運用によって引き起こされた可能性があると指摘した。もう一人は、これらの脅威対抗システムが「多数のブロック規則」に対応しきれず、負荷に耐えられずに停止している可能性があると付け加えた。Telegramチャンネル Mashは、銀行インフラで使用されているIPアドレスのブロックが今回のルネット障害の原因となった可能性があると報じた。
利用者はスベルバンクのサービスに大規模な障害が発生したと報告していた。モスクワ、サンクトペテルブルグ、その他の都市や地域の住民から、スベルのカードが決済端末で使えない、モバイルバンキングで送金ができない、SBP(高速決済システム) やQR決済が通らないといった投稿が相次いだ。さらに、現金を引き出せないとの苦情も寄せられた。障害に関する報告は、1時間で5000件を超えた。その後、VTB銀行、Tバンク、アルファ銀行、Ozon銀行 など、他の大手金融機関のサービスにも不具合があるとの報告が寄せられ始めた。スベルバンクの広報は、障害が発生していた事実を認め、その後サービスが復旧したと発表した。一方、VTB銀行、アルファ銀行、Tバンクは、自社システムは通常通り稼働していると説明した。ただしTバンクは、他行の決済ネットワークやATMを利用する際、一部の顧客で「取引が成功しない場合」がある可能性があるとし、その問題は同行のシステム自体とは無関係だと述べた。
またタス通信は、モスクワの住民の間で地下鉄や近郊列車の運賃を銀行カードで支払えない問題が発生していると報じた。その結果、モスクワ地下鉄の職員は「大規模なシステム障害」を理由に、乗客を無料で改札に通す対応を取った。
記事はまだまだ続くが、技術的な難しい問題なので、このあたりにしておく。
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