
イラン情勢による資源パニックが石油・ガス以外にも広がる中で、憂慮されている資源の一つがヘリウムである。では、ロシアの地歩はどうなのかと関心を抱いたところ、折よくこちらの記事で最新の生産動向が伝えられた。これによると、2025年のロシアのヘリウム生産量は1,730万立米で、前年比32%増だったということである。2022~2024年の生産量はこちらの記事に出ていたので、両者を合わせ上掲のグラフを作成してみた。
グラフを見ると、右肩上がりで急上昇しているが、実はこの生産動向は事故による紆余曲折と結び付いている。2025年の時点で、ロシアのヘリウム生産の95%は、アムール・ガス加工工場一箇所に集中している。そして、同工場では2021年6月に稼働開始したものの、10月に火災が、2022年1月には爆発・火災が起き、ヘリウム生産がいったんゼロになった。本来であればもっと早く生産拡大が実現したはずなのだが、2025年にかけてようやく段階的に増産が進んできたというのが真相のようである。
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