ちょっと用事があってモルドバ統計局で四半期別のGDPの動きを確認してみたのだが、想像以上に厳しそうだった。上図がそれをまとめたものである。
現状でモルドバ経済は、ロシア・ウクライナ戦争の波をモロにかぶっていると言えそうである。危機の第1波(2022年後半〜2023年前半)は、地政学危機の直接的ショックを受け、ロシアガス供給の不安定化、電力価格の急騰、ウクライナ経由の輸送遮断、ウクライナ難民流入・財政負担などで、典型的な外部ショック型リセッションが生じた。上図に見るように、2023年後半からいったんは回復に転じたが、これはEU支援資金、エネルギー調達の多角化(ルーマニア経由など)、ベース効果(落ち込みの反動)などによるものだろう。
そこで安定すればよかったのだが、第2波(2024年後半〜2025年初め)の経済落ち込みに見舞われる。 外需の鈍化、出稼ぎ労働者の収入環境変化、天候・収穫変動、エネルギーの高コストなど、構造的な要因が重なったと見られる。
モルドバ経済は、小規模かつ低所得、開放経済、エネルギー依存、送金依存などの特徴が見られ、外部ショックがそのままGDPに反映されやすいということが言えそうである。
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