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 ロシアネット通販協会のHPには、上掲のとおり、ロシア市場の拡大の動向が示されている。なお、青い部分がロシア国内通販、オレンジの部分が越境Eコマースとなっている(縮尺が変だが)。残念ながら、このHPではまだ2025年上半期までの数字しか掲載されていないので、上図ではその部分をトリムして2024年までを示した。

 ただ、まだ協会のHPには反映されていないが、こちらの記事が2025年のロシア・ネット通販市場の結果について報じているので、それを紹介してみたい。

 記事によれば、2025年のロシアにおけるインターネット通販の取引額は、前年比28%増の11.5兆ルーブルに達した。ロシア・ネット通販協会の広報部が明らかにした。

 協会によれば、ロシアの電子商取引市場は依然として主に国内購入によって構成されている。具体的には、国内のオンラインショップおよびデジタルプラットフォームでのオンライン販売が96.2%を占め、越境取引は3.8%にとどまっている。

 オンライン販売額の合計で見ると、すべてのカテゴリーの中で最も大きいのは食品である。2025年の市場構成において、店舗からの食品配送および調理済み食品のデリバリーは18.8%を占めた。販売額上位5カテゴリーにはこのほか、家庭用品・家具(15.6%)、衣類・靴(13.6%)、電子機器・家電(13%)、自動車部品・カーアクセサリー(6.9%)が含まれる。

 オンラインで大きな割合を占めるカテゴリーには他にも、デジタル商品(5.1%)、工具(5%)、美容・健康関連商品(4.9%)、子ども用品(3.2%)、スポーツ用品(3%)などがある。最も高い成長率(50%超)を示したのはデジタル商品と工具であった。また、食品、医薬品関連、宝飾品・時計の分野でも前年比40%超の増加が見られた。

 ロシアの小売売上総額に占めるネット通販の割合は、この1年で18.8%に上昇した(2024年末時点では16.2%)。一方で、小売業の発展が十分でない一部の地域では、この指標ははるかに高い水準となっている。

 たとえば、チュコトカでは小売全体の34.5%をオンライン販売が占めている。カラチャイ・チェルケス共和国、ムルマンスク州、カルーガ州、アルタイ共和国では27~28%、ネネツ自治管区では25%、ヤマロ・ネネツ自治管区およびカレリア共和国では24%超となっている。2025年にオンライン販売額が最もダイナミックに成長したのは、チェチェン共和国およびイングーシ共和国で、いずれも100%超の増加を記録した。

 販売額ベースの上位10地域の顔ぶれは変わらなかった。最も顕著な変化は、モスクワ市が国全体に占める割合の低下である。2025年の結果では、モスクワはオンライン販売全体の16.5%を占めているが、前年はインターネット購入総額の17.3%を占めていた。モスクワ州は7.8%、サンクトペテルブルグは6.2%を占める。続いて、クラスノダル地方が4.8%、スヴェルドロフスク州およびロストフ州がそれぞれ2.8%、サマラ州、タタルスタン共和国、ニジェゴロド州がそれぞれ2.0%、クラスノヤルスク地方が1.9%となっている。


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