中国と欧州をコンテナ貨物列車で結ぶ「中欧班列」に関しては、当ブログで定期的に取り上げている。今般、2025年の運行・輸送データが発表されたので、上図のとおりグラフを更新した。
2025年の中欧班列は、運行本数こそ20,022本で前年比3.2%増だったが、貨物量は205万TEUで前年比1.3%減だった。立ち上げ以来、右肩上がりで成長してきた中欧班列の輸送量が、ついに減少に転じたことになる。
実は中欧班列はもっと早くに危機に直面しており、2022年2月にロシアがウクライナ侵攻を始めたことで欧州を中心に顧客が侵略国ロシアおよびその同盟国ベラルーシ領を経由する中欧班列を敬遠するようになった。その結果、中欧班列の中国~欧州間のトランジット輸送は大幅減となったのだが、中国鉄道では中国~ユーラシア諸国(カザフスタン、ロシア、ベラルーシ)も中欧班列の実績にカウントしているので、この間に伸びてきた中露貿易を背景に、中欧班列のパフォーマンスも一見低下していなかったのである。2024年には、紅海危機で中欧班列の利用価値が見直され、トランジット輸送も若干盛り返した。しかし、その追い風も長続きせず、また2025年には肝心の中露貿易も減少に転じたため(特に中国からロシアへの自動車輸出減がコンテナ輸送に響いたはず)、ついに中欧班列トータルとしての貨物量が低下する事態となったのである。
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