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 月曜開催の研究報告会「戦争が変える国際安全保障と経済 ―欧州から北極へ広がる戦略空間―」での発表に向けて準備しているわけだが、6日に発表された2025年ロシアGDPの、部門別伸び率を、上図のとおり整理してみた。

 こうやって見ると、やはり、公務、製造業といった軍事関連部門の伸びが当然大きい。

 と同時に、戦争とは関係ない成長産業があることも見逃せない。ホテル・外食は最たるもので、国内旅行ブームや、フードデリバリーが牽引していると考えられる。金融・保険では、銀行は高金利や国債引き受けで潤い、保険も損保・生保とも成長している。情報・通信も時代の趨勢ゆえか伸びている。

 建設はやや評価が難しい。政府の住宅ローン優遇制度の厳格化で、新築住宅市場は冷え込んでいるので、2025年の2.7%成長は、公共事業(軍事関連建設を含む)によるものか?

 農林水産業は、そもそもが制裁耐性が強い部門である。2025年には穀物輸出の収益が低下するも、畜産品の輸入代替などが奏功したと見られる。水産業も成長を維持している。

 鉱業の不振には出口が見えず、対ロシア制裁の効果が最も顕著な部門がこれだろう。


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