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 目下、ロシアの冶金産業は絶不調なのだが、それでも金属の輸出額は伸びており、これは金(ゴールド)の需要増や価格高騰に起因しているのではないかと、個人的にはにらんでいる。ことほどさように、ロシアの場合は石油・ガスを追い詰めたつもりでも、二枚腰・三枚腰があるわけだ。

 個人的には金採掘業は不案内な分野だが、「南ウラル金会社グループ」(ПАО "Южуралзолото группа компаний" (ЮГК))という会社がある。そのHPを見ると、上の画像に見るとおり、2024年の販売量は33万トロイオンスでロシア4位、埋蔵量は4,600万トロイオンス相当でロシア2位ということである。

 さて、同社の株式の67.25%をオリガルヒのK.ストルコフが所有していたのだが、今年夏に検察が同氏に嫌疑をかけ、国が没収していた経緯があった。こちらの記事によると、このほどA.シルアノフ蔵相は、これらの持ち株を競売で売りに出すと発言したということである。同社を含んだ一連の売却により、国庫は1,000億ルーブル近くを調達できると、蔵相は見通しを語った。

 実業家に嫌疑をかけて国が資産を没収 → それを競売で売却し売上を国庫に納入 ということを繰り返していったら、ロシア財政は永久機関としてずっと戦費を賄い続けられるのかもしれない。


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