
12月19日にプーチン・ロシア大統領が恒例の「今年の総括」と題する大型会見を開き、その席で「鉱工業生産は1%増加し、うち製造業は3.1%の増加だ」と発言した。実はこれは1~10月の前年同期比であり、その5日後の12月24日に発表された1~11月の数字はそこから悪化していた。というわけで、定番のグラフを更新してお目にかけるわけだが、上図に見るとおり1~11月の鉱工業生産は0.8%増、うち製造業は2.6%増だった。まあ、意図的に1~11の発表を遅らせたとは思わないが、1%増と0.8%増、3.1%増と2.6%増では、かなり印象が異なることは否定できない。
製造業の主要部門をまとめた下図を見ると、相変わらず全部門で調子が悪い。ウクライナのドローン攻撃にさらされている石油精製の不振がクローズアップされがちだが、こうやって見るとむしろ一番マシな数字である。
そして、今回衝撃だったのは、軍需関連部門の動きをまとめた下図で、戦車や軍用艦船などを含む「他のグループに含まれない自動車以外の輸送機器」が、1~11月についにマイナスになったことである。月別に見ると、9月の前年同月比15.1%減から様子がおかしくなり、10月は30.6%減、11月は35.7%減だった。修理して使えるような廃戦車のストックが尽きたのか。
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