
しばしば誤解されがちだが、実はロシアというのはサッカー熱があまり高くない国である。旧ソ連の中ではウクライナの方がより濃密なサッカーどころで、ソ連崩壊でそれを失った結果、ロシア自体の競争力は低迷し、一般の人々はサッカーはフーリガンが暴れるだけの乱痴気騒ぎと捉えるようになった。他方、サッカー自体は好きでも、ロシア国内リーグには目を向けず、UEFAチャンピオンズリーグやイングランドプレミアばかり観るという人も少なくない。
そんな状況を、2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会が変えてくれるのではないかと期待された。大会に向けてロシアの主要都市に立派なスタジアムが整備され、またロシア代表も大健闘し、大会自体は大成功だった。
しかし、ロシア世論基金の調査結果が、衝撃的な事実を伝えている。ロシア全土で意識調査を実施したところ、今年11月の調査では、上図に見るとおり、サッカーに関心はないという人が85%に上り、あるという15%を大きく上回ったのだ。W杯前の2015年と比べて、サッカー熱がより一層低下した。ロシアがウクライナ侵攻を開始した結果、制裁で代表もクラブも国際大会に出場できなくなり、その影響が大きいことは、想像に難くない。
ちなみに、今回の調査で、国際大会から排除されていることが、ロシアのサッカーにとってどう影響していると思うかと訊いたところ、肯定的に影響している:10%、否定的に影響している:50%、まったく影響していない:31%、分からない9%という回答結果となった。悪影響は明白なのに、それを認めたくない人が少なからずいるということか。
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