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 余力がないので、土曜日のロシア経済・財政セミナーで使ったスライドをお目にかけてお茶を濁しているわけだけど、その続き。本日はロシア鉱工業生産の最新データのグラフ。上図に見るとおり、最新の2025年1~10月の数字を見ても、当ブログでこれまで何度か報告してきたとおり、今年に入りロシア鉱工業生産の伸びは大幅に鈍化し、本来の花形の鉱業がまったく冴えず、製造業の伸びで辛うじて全体のプラスを維持している状態である。

 しかも、下図に見るとおり、その製造業にしても、主要部門が軒並み、今年に入って減産を記録している。普通に考えれば、これはもう経済危機と言っていい状態である。

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 それでも製造業が全体としてはプラスなのは、もっぱら、下図に見る軍需関連部門(ここに挙げた部門のすべてが軍需というわけではなく、あくまでもその一部であることに注意)の伸びに起因している。ところが、その軍需関連部門も、今年に入りこぞって伸び率を低下させている。唯一、航空・宇宙機器が急成長しているのは、おそらくドローンの大増産によるものだろう。一番右にある「他のグループに含まれない自動車以外の輸送機器」は、戦車をはじめとする装甲戦闘車両などから成っているわけだが、この部門の伸びが1~10月についに0.3%まで低下したというのは、かなりの驚きである。

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