
ロシア税関より、2025年1~9月期のロシアの輸出入データが発表されたので、早速表にまとめてお目にかけたい。ただし、現在ロシア当局が公表しているのは、輸出入の総額、その大陸別内訳、ごく大掴みな商品分類だけである。今回お目にかけるデータがすべてであり、踏み込んだ分析などは不可能となっている。
まず、1~9月期の輸出・輸入額を、過去3年間で整理してみると、上表のようになる。今年に入り、輸出の落ち込みが目立っている。ただ、1~6月の輸出は前年同期比6.3%減だったので、1~9月の4.6%減は、やや持ち直してきたと言えるのかもしれない。
次に、大陸別の輸出入動向が、下表のとおり。かつての得意先である欧州との取引減が相変わらず激しく、アジアへのシフトが進んでいる。ただし、今年に入りそのアジアとの輸出・輸入も微減となっている。その他の大陸は額がわずかなので、何とも言えない。

最後に、商品グループ別の輸出入動向が、下表のとおり。あまりにも粗い分類なので、詳しいことは分からないが、これを見ると、今年に入っての輸出不振は、もっぱら鉱物と農産物・食品の落ち込みに起因していることが分かる。鉱物は国際的な制裁網や燃料の輸出禁止措置などが効いているのだろう。農産物・食品は、作柄、制裁、国際市況などが複合的に作用して落ち込んでいるものと見られる。農業はロシアの成長産業の最たるものと位置付けられ、しばらく前に農産物・食品の純輸出国になったと胸を張っていたわけだが、2025年1~9月には再び純輸入国に転落している。

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