
ロシアのスヴェルドロフスク州ニジニタギル市に所在するウラルヴァゴンザヴォード(ウラル鉄道車両工場)と言えば、ロシア唯一の戦車生産工場として知られる。鉄道車両工場と名乗ってはいるが、実際には軍需の生産比率の方が高く、ウクライナ侵攻後にはますますそうなっていると見られる。
この工場に関し、地元メディアのこちらの記事が、10%の人員削減を計画しているということを報じた。軍需工場に増産の号令がかかっていることを思えば、一見矛盾した動きにも思えるが、差し当たり以下で記事を抄訳してみる。
ウラル鉄道車両工場の従業員が、今後の人員削減について警鐘を鳴らしている。本編集部は、この件に関する執行取締役の命令書を入手した。4ページにわたるこの文書は10月7日に署名された。「センター、サービス、管理部門、研究所、部門の従業員数を、平均名簿上の従業員数の10%まで最適化する」と命令書には記されている。文書には、誰が人員削減の対象となるかについての提案は、特別委員会が検討すると記されている。整理の対象となった者には、平均月収の最大3ヶ月が支払われることになっている。
この命令は2026年2月までに実行されることになっている。この間、会社は新しい社員の採用も停止する予定だ。文書には「組織内の管理職、専門家、事務職の空席を抹消する」と書かれている。
一方、従業員は、10%以上の従業員が削減の対象となりかねないことを懸念している。我々が得た情報によると、ほとんどの部門で人員削減は定員の最大50%に達している。その結果、能力のある高度な専門知識を持つ専門家たちが職を失っている」と、職員たちは明かしている。会社側は、社内の変更に関する情報を確認したが、人員削減の対象となる従業員の割合についてはコメントを控えた。
編集部からの照会に対し、会社側は、「ウラル鉄道車両工場は、国家コーポレーション『ロステク』傘下のUVZグループの一員として、国防発注の遂行に向けて、高い集中力で安定的に業務を行っている。他の企業と同様、UVZも状況を踏まえた再編を進めており、その主な対象は管理費の最適化となる。すべての手続きは、現行の労働法の範囲内で厳格に行われている」と回答した。
また、同社では新規従業員の募集と採用を継続しているとしている。特に高度な専門知識を持つ専門家や、不足している専門技能を持つ経験豊富な労働者を対象としていると述べた。
10月初旬、ウラル鉄道車両工場では、従業員の一部の週4日勤務への移行を決定した。これは民需製品の需要の減少によるものとされた。同様の措置は、ウラルアスベスト工場とセロフ合金工場でも導入された。
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