
こちらの記事が、ロシアでマイニングが禁止された結果、シベリアの電力消費量が低下したということを伝えている。以下、要旨を整理しておく。
ロシア政府は先に、2025年1月1日から2031年3月15日まで、仮想通貨のマイニングが禁止される地域のリストを制定した。制限は、ダゲスタン共和国、イングーシ共和国、カバルダ・バルカル共和国、カラチャイ・チェルケス共和国、北オセチア共和国、チェチェン共和国、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国、ザポリージャ州、ヘルソン州で導入された。これに追加して、4月7日、政府はイルクーツク州南部でのマイニング活動を全面的に禁止する命令を出した。ブリヤート共和国とザバイカル地方の一部地域でも、電力消費のピーク時にマイニングが禁止された。
この結果、2025年1~9月に、シベリア南東部におけるエネルギー消費量は9.2%減少した。全ロシア料金会議での講演の中で、システムオペレーター社のF.オパトチイ社長が明らかにした。
マイニングの制限導入により、特にイルクーツクで電力消費量が減少した。地域によって動きが異なり、イルクーツクでは6%の減少となった一方、ブリヤート共和国とザバイカル地方では増加傾向にあるという。
9月、システムオペレーター社は、シベリア南東部での仮想通貨マイニングの禁止により、320MWの余剰電力が確保できたと発表した。オパトチイ氏はそれ以前には、イルクーツク州における仮想通貨マイニングの制限により、将来的には約600MWの電力を節約できる可能性があると述べていた。
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