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 Xの方で断片的にボヤいたりしているが、先日のロシア旅行の際に、出入国時に国境で長時間取り調べを受けた。詳しくは改めて綴ってみたいが、事態をこじらせたのは、私が上掲画像のような一連の新書本を携行してたことである。

 今回のロシア渡航は、仕事ではなく夏休みの私的旅行なので、読書をしながら旅をしようと考えた。そこで、手元にはあったが、時間がなくてまだ読めていなかった新書を何冊か選び、旅のお供に連れていったのである。これがまずかった。

 まさか、取調官が、私が所持している日本語の本に注意を向け、その内容にまで文句を言うなどということは、まったくイメージしていなかった。取調官のスマホには、画像から文字認識し即座にロシア語に翻訳するアプリが入っており、私が持って行った新書には『北極海 ―世界争奪戦が始まった』、『ロシアから見える世界 ―なぜプーチンを止められないのか』、『世界を変えたスパイたち ―ソ連崩壊とプーチン報復の真相』、『軍艦進化論 ―ペリー黒船艦隊からウクライナ戦争無人艦隊まで』といった少々機微な内容のものが含まれていたため、まずい事態になった。

 「お前はスパイか?」、「軍需産業のことを調べているのか?」、「この本にはナヴァリヌィやミサイルの写真が載っているではないか!」と責められ、弁明に追われたというわけである。なお、『世界を変えたスパイたち ―ソ連崩壊とプーチン報復の真相』については、同業者についての本であるだけに(?)、興味深そうにしげしげと眺めていた。

 何の気なしに、夏休みの読書の本を適当に選んだつもりが、あだとなった。もっとも、最近私は出張時に、欧米のシンクタンクが発表したロシアの軍需産業に関するレポートを持ち歩くことが多かったので、そんなものが見付かったらもっとまずかったかもしれない。


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