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 これまで当ブログでは、ロシアの自然独占問題研究所というところの資料に基づいて同国の港湾貨物量を紹介することが多かったが、どうやら同研究所は最近その資料を出さなくなってしまった。ただ、ロシア港湾協会のこちらのページに2025年1~5月の港湾貨物量が出ていることが判明したので、今回はこれを紹介する。やはり全般に調子が良くない。

 2025年1~5月のロシアの港湾による取扱貨物量は、前年同期から4.9%低下し、355.3(単位100万t、以下同様)となった。貨物のカテゴリー別には以下のとおり。

  • 輸出貨物:279.8(-5.3%)
  • 輸入貨物:17.6(+3.9%)
  • トランジット:30.2(+6.0%)
  • 内貿:27.7(-15.4%)

 海域別では以下のとおり。

  • バルト海:113.6(-3.0%)
  • 黒海:104.5(-10.6%)
  • 極東:98.0(+2.0%)
  • 北極海:36.4(-7.5%)
  • カスピ海:2.7(-35.4%)

 貨物の種類別では、まずドライカーゴは170.6(-6.0%)で、主なものは以下のとおり。

  • 石炭:78.3(+1.5%)
  • コンテナ:23.1(-0.3%)
  • 肥料:19.8(+12.1%)
  • 穀物:14.6(-54.2%)
  • 鉄鋼:10.3(+24.5%)
  • 鉱石:5.4(+41.3%)
  • フェリー輸送:3.4(+6.5%)

 最後に液体貨物は184.7(-3.9%)で、主な貨物は以下のとおり。

  • 原油:110.8(-3.9%)
  • 石油製品:53.3(-5.1%)
  • 液化ガス:16.2(+0.9%)
  • 食品貨物:2.5(-12.0%)

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