KCJ9

 ロシアは現在、「2027~2036年の軍備国家プログラム」というものを策定しようとしているそうで、こちらに見るとおり、6月11日にクレムリンでプーチン大統領が主宰しその基礎パラメーターを検討する会議が開催された。

 会議におけるプーチンの発言振りによれば、2027~2036年という期間は、国の軍事組織全体のための兵器システム開発の主要な基準点となり、2030年代におけるそれらの新たな質の形成のための最も重要なツールとなる。今日、ロシアの任務は、今後有望な兵器も含め、兵器システムとサンプルの全範囲について、新たな長期計画を策定することである。そのためには、特別軍事作戦や様々な地域紛争の経験を最大限に活用すべき。軍事技術開発における世界的な動向を考慮に入れることも重要。この分野で積極的に活動している国の数は増加しており、これは多極化した世界における技術・科学・産業発展の新たな中心地の形成という客観的なプロセスを反映している。かつて我々は2008年から始まり、2009年、2010年とタイムリーな決定を下したからこそ、現在の軍備レベルがある。当然のことながら、重視していくのは核の三位一体であり、それがロシアの主権の保証となり、世界におけるバランスの確保にとり鍵を握る。現時点で戦略核戦力の95%は近代的なモデルであり、世界の核保有国で最も高い指標だ。特別軍事作戦の経験によれば、航空宇宙軍の航空は敵施設の破壊に大きく貢献しており、策定される国家プログラムにはロシア軍のニーズに合わせて航空装備と航空破壊手段を開発、購入、近代化、修理する一連の体系的かつ一貫した措置が含まれるべきである。と同時に、地上部隊は、いかなる規模・強度の近代軍事作戦の遂行においても、依然として支配的な戦力であり、その戦闘能力をできるだけ早く向上させ、発展のための強固な基盤を築き、最高の戦術的・技術的特性を備えた先進的な兵器設計・システムの開発と近代化資源を確保することが重要である。そしてもちろん、新しい軍備国家プログラムは、最近承認された2050年までの海軍発展戦略を実施するための効果的なツールとなるはずだ。また、ロシア製兵器・装備の輸出可能性を高めることも必要であり、特に実際の高強度戦闘でテストされ、信頼性と有効性が証明された設計のものを輸出する必要がある。同時に、コストとメンテナンスコストの両面で競争力がなければならない。プーチンは概要以上のように語った。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ