
昨日、「第1四半期のロシア貿易、輸出の不振が際立つ」という話題をお届けしたが、主要部門の中では、化学品の輸出が例外的に拡大していた。それに関連し、こちらの記事が、肥料輸出が拡大しているということを伝えており、おそらく化学品の伸びはそれによるところが大きそうである。なお、昨日申し上げたとおり、目下ロシア税関は品目別の輸出動向は発表していないので、今回の記事の情報源となっているのはMetals & Mining Intelligenceという調査会社のレポートである。
記事によると、ロシアの四半期別の肥料輸出量は、上図のように推移している。2025年第1四半期の輸出量は1,190万tで、前年同期比27%増であった。
品目別に見ると、カリ肥料の輸出は380万t(12%増)、窒素肥料の尿素は150万t(36%減)、硝酸アンモニウムは34.6万t(39%減)、リン酸肥料は130万t(1%増)であった。最も輸出量が多いのは複合肥料だったが、具体的な量はMetals & Mining Intelligenceも示していない。
ただし、業界関係者は、ルーブルの回復、増税、輸出割当、対ロシア制裁などの要因から、今後の輸出収益確保を決して楽観視していないという。
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