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 こちらのページに見るとおり、ロシア政府は5月12日付の政府指令で、「ロシアの2036年までの造船業発展戦略および2050年までの見通し」を採択した。正確に言うと、2019年10月28日付で採択されていた2035年までの戦略というものがあり、それから「色々」あったので、その改訂を図ったものだろう。

 ロシアのこの種の政策文書には、数値目標が付き物であり、今回も付属文書の中から船舶の建造目標数の部分を抜き出して、上表のとおりお目にかける。日本語訳に自信がないので、元のロシア語も添えておく。なお、惰性、基礎、楽観の3種類のシナリオが示されているが、上表に示したのは基礎シナリオである。原典に示されているのは2025~2030年の合計建造数という分かりにくいものなので、当方が年平均に換算して示した。くだんの造船戦略は、軍需部門も射程に入れているはずだが、建造数の目標が開示されているのは民需だけであり、上表も民需に限られる。


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