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 日本からはVPNを介さないとアクセスできないが、ロシア連邦税関庁がこのほど2024年のごくごく大掴みな貿易統計を発表したので、紹介してみたい。

 現在、税関局が普通にホームページなどで開示しているのは、1.大陸別の輸出入高、2.大分類(食品、鉱物、機械といったレベル)の商品別輸出入高、という2種類のデータだけである。当ブログで何度か触れたように、実は紙の通関統計集ではもっと詳しいデータを見ることができるのだが、それは一部の購読者だけが入手でき、しかも出るのがだいぶ遅い。とりあえずは今回の簡易データで我慢するしかない。当ブログでは差し当たり、上掲のとおり、輸出入の大陸別内訳をグラフにしてお目にかける。

 2024年のロシアの商品輸出総額は4,339億ドルで前年比2.0%増、輸入総額は2,830億ドルで前年比0.8%減であった。

 ロシアでは、「東方シフト」と称し、国の対外関係の軸足を欧州からアジアへと移している。2024年の貿易統計も一応はそれに沿っており、欧州との貿易は輸出が20.4%減で輸入が6.9%減、アジアとの貿易は輸出が7.6%増で輸入が1.9%増となっている。ただ、さすがにそのプロセスも一段落した感もあり、2022~2023年と比べると、2024年にはそれほど劇的な変動ではなかった。


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