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 私のこのブログが旧来のURLであるhttp://のままになっていて、セキュリティ対策が講じられたhttps://になっていないことが、個人的にも前から気になってはいたのだけど、ライブドアブログがそういう仕様なのかと思って、特に対策していなかった。しかし、昨日、Xで指摘してくれたフォロワーさんがおり、改めてブログの設定を見ると、httpsへの移行はワンタッチで簡単に出来ることが分かった。というわけで、今のところ旧来のブックマークで新しいhttpsに飛べるようではあるけれど、ブックマークしてくださっている方は、念のために再ブックマークしてくださると確実かもしれません。

 ちなみに、私はテレビ出演の告知などはあまりしませんが、本日は東京にお邪魔してNHK総合「クローズアップ現代」に出演予定。飛行機がちゃんと飛ぶのかという若干の不安はありますが、まあたぶん出てロシア経済について解説することになるので、ご興味のある方はどうぞ。

 それで、番組への準備もあり、ロシア経済の情報をアップデートしている中で、住宅ローンのデータを改めて整理してみた。上図は、横にだいぶ長くなってしまったので、ご興味のある方は、拡大してご利用を。

 ロシアは現時点で政策金利が21%という高金利社会なわけだが、政府の補助による各種の優遇住宅ローンが用意されている。昨年6月までは、新築住宅の購入であれば、ほぼすべての市民が8%の優遇金利でローンを借りられた。元々コロナ後の経済・社会危機対策だったのが、いつしかプーチン政権の人気取り政策となり、大統領選もあったので、止めるに止められなくなってしまったのだ。しかし、中銀界隈から、金利政策の整合性を損なうものだというもっともな批判が寄せられ、市民が無条件で借りられる優遇金利は昨年6月で打ち切られた。それでも、幼い子供がいる家庭向けの「家族ローン」(年利6%)、IT技術者向けの「ITローン」(6%)、極東・極北居住者向けのローン(2%)は依然残っている。

 昨年7月以降はこれらの条件付き優遇ローンだけになったので、上図に見るとおり、昨年6月の駆け込み利用を過ぎると、7月以降国の補助による優遇ローン利用は低下し、これに伴い住宅ローン全体も低下した。2024年全体でも、住宅ローンの貸し出しは4.9兆ルーブルに留まり、前年比37%低下した。

 こちらの記事によると、2024年にロシアで建設された住宅は1億700万平米で、前年比2.7%減だったという。当然、下半期に限れば、より大きな落ち込みだろう。


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