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 こちらの記事が、EUによる次期対ロシア制裁パッケージ策定の動きにつき伝えているので、以下要点を整理しておく。

 記事によると、EUは年内のパッケージ取りまとめを目指しているが、全27ヵ国の賛成が必要であることから、交渉に時間を要している。ここ数ヵ月はハンガリーがしばしば拒否権を行使するため、難易度が増している。

 次期パッケージでは、ロシアの石油を輸送するいわゆる「影の船団」への制裁が焦点となっている。米国、英国、EUによる複数回の制裁措置により、すでに数十隻のタンカー、ロシア産原油の輸送に使用される船舶やサービスが制裁の対象となっている。また、ロシアの原油輸送を支援している第三国の企業数社にも制裁が科されている。制裁に対抗して、ロシアは上限と制限を回避するためにタンカー船団を秘密裏に編成したという経緯がある。

 EUはまた、より大規模な制裁案を練っており、EU議長国がハンガリーからポーランドに移る来年早々にも採択したい意向である。これには、さらなる貿易制限やロシア産農産物への関税引き上げが含まれる可能性がある。このパッケージは、早ければ1月中にも提示される可能性があり、ロシアの全面侵攻3周年となる2月24日の象徴的な日までに採択することを目標としている。

 ロシアのLNGを制裁の対象にすることを求める国もある。


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