当ブログ毎月恒例の、ロシア物価報告。こちらのページで、2024年6月の消費者物価が発表されたので、いつものグラフを更新してお目にかける。クリック・タップし拡大してご利用ください。
上図に見るとおり、6月の物価に取り立てて大きな変動はなかった。6月の消費者物価は、前月比0.64%増、前年末比3.88%増、前年同月比8.59%増だった。まあ、夏はロシアの物価が一番落ち着く季節だ。
下図は、これも定番だが、消費者物価を、食料品、非食料商品、サービスに分け、ウクライナ侵攻が始まって以降の水準変化を示したものである。このところ、サービスの値上がりが目立つ状況が続いている。考えてみれば、今のロシア経済の問題は人手不足と賃金上昇であり、おそらくサービスはその影響が出やすいのではないか。
さて、このように6月まではロシアの物価は割と平穏だったのだが、ロシアでは7月1日に公共料金の引き上げが行われたので、次回出る7月の消費者物価には、間違いなくその影響が及ぶはずである。こちらの記事に見るとおり、たとえばモスクワ市では、集中暖房が10.5%、水道が17.4%、給湯が11.9%、下水道が14.9%、ガスが11.2%、高くなった。
ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
