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 一般消費者は直接目にしたりしないので、あまり意識しないかもしれないが、スケトウダラという魚は、すり身に加工され、それがフィレオフィッシュになったりカニカマの原料になったり、現代の食生活を支える重要な食材なのである。そして、最近ロシアのすり身加工産業が急成長しており、こちらの記事によれば、ロシアがスケトウダラのすり身の輸出で米国を猛追しているということなので、簡単に骨子だけまとめておく。なお、上図はすり身ではなく、未加工のスケトウダラの露米による輸出量。

 記事によると、2023年のあらゆる魚のすり身市場は、世界全体で90万tだった。うち、30%に当たる27万tが、スケトウダラのすり身である。

 2023年のスケトウダラすり身の国別生産シェアは、米国75%、ロシア19%、日本6%だった。それが、ロシア漁業協会によれば、今年はロシアが24%になりそうであり、その分、米日のシェアが低下することになる。

 ただ、現在のところロシアですり身を生産しているのは2社だけで、サハリンのギドロストロイと、ロシア漁業会社である。


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