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 こちらの記事によると、このほど中国鉄道はWeChatにおいて、中国~欧州諸国間のコンテナ鉄道輸送が、2016年から2023年にかけて10倍に拡大したとして、その成果を強調したということである。これは一帯一路の一環としてのいわゆる「中欧班列」の話であろう。現実には、経由国であるロシア・ベラルーシがEUとの関係を悪化させたあおりで、中国~EU間輸送は2022、2023年と利用が低下し、中国~ロシア間輸送の増大がそれを補っている形なのだが、一応記事を以下のとおり抄訳しておく。

 中国と欧州諸国間の鉄道コンテナ輸送量は、2016年から2023年にかけて10倍に伸び、2023年には運行本数が1.7万本に達した。中国鉄道がWeChatのポストで明らかにした。

 この間、輸送量は年率40%のペースで増大した。累計の運行本数は9万便に及ぶ。累計で870万TEUのコンテナが運ばれ、その総額は3,800億ドルとなる。

 中国鉄道によれば、ユーラシア空間の鉄道輸送は、安全で、安定し、切れ目なく行われている。その輸送量は常に拡大している。諸ルートの処理能力は拡大し、作業の質も向上している。中欧間の鉄道供給ルートはますます拡大し、これにより中国商品がEU市場に参入しやすくなっている。

 今後、中国経済が回復し、中国とヨーロッパ間の貿易が増加するにつれて、このルートの鉄道輸送の需要は引き続き堅調に推移すると、中国鉄道はコメントしている。

 中国税関によると、2023年、中国と欧州諸国(ロシアおよび非EU諸国を含む)との貿易総額は1兆2,100億ドルで、前年比1%減少した。2024年1~4月期は3,950億ドルで、前年同期比0.2%の減少であった。


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