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 ロシア国民が危機でパニックに陥ると買い溜めに走る食品がいくつかあると言われており、砂糖はその代表格である。まあ、現時点でロシア社会の緊張はそれほどでもないのだが、プーチン政権は一般国民の生活面での不満には敏感なので、砂糖の不足や値上がりが生じないよう、配慮したのだろう。こちらの記事が、ロシア政府がこのほど、砂糖の輸出を一時的に禁止することを決めたと伝えている。

 記事によれば、輸出禁止措置は、8月31日までの時限的なもの。ユーラシア経済連合のパートナー諸国には例外的に、アルメニア2.8万t、ベラルーシ0.5万t、カザフスタン12.0万t、キルギス2.9万tまでの輸出が可能。

 ロシア農業省によると、ロシア産の砂糖は世界的に見て安価であるため、国外で需要がある。2023年8月から2024年2月にかけて、砂糖の輸出が前年同期の3.3倍に増えていた経緯があった。農業省の試算によれば、2023/24年度の末までに輸出が可能なのは20万tであり、これらは上掲のユーラシア経済連合諸国への輸出で消化されることになるという。


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