
こちらの記事が、EUが第14制裁パッケージでロシアからのLNGの輸入を禁止することを検討しているということを伝えている。なお、上図はその記事に添えられていたもので、EU諸国のうち2022~23年のロシア産LNG輸入量が多い国を示している(単位100万t)。
記事によると、トビアス・ビルストロム・スウェーデン外相が4月22日、ロシア産LNG輸入禁止を検討していることを明らかにした。外相いわく、第14パッケージの採択は最重要課題であり、それにLNG禁輸を含めるよう努力している。なお、この発言はEU諸国外相会談を前にして発せられた。昨年12月には欧州議会と欧州理事会が、EU全体としての制裁にかかわりなく、加盟国が独自にロシア産LNGの輸入を禁止することを容認した経緯がある。この措置を主導したのは、ポーランド、バルト3国、フィンランドであった。なお、EUがロシア産LNG禁輸を決定する場合、実際に発動されるのは2025年になると見られている。
以上が記事の伝えるところだが、日本の対ロシア制裁はどうしてもEUの措置に「右へ倣え」になりがちであり、日本の対応が注目されるところである。
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A・V・トルクノフ/G・D・トロラヤ/I・V・ディヤチコフ/下斗米伸夫/江口満 作品社 2024年04月