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 2012年から2024年に至る第3~4期のプーチン体制で、一時期かなり騒がれながら、結局実現しなかったのが、高速鉄道計画だった。最初はモスクワ~カザン線を建設すると言っていたのが、いつの間にかモスクワ~サンクトペテルブルグ線にすり替わり、他にも色んな構想が浮上したが、結局一つも実現しなかった。

 しかし、第5期を見据えたプーチン政権は、再び高速鉄道の構想を語り始めた。個人的にあまりフォローできていなかったが、こちらの記事によると(上掲画像もそこから拝借)、2023年8月17日にナショナルプロジェクト「高速鉄道の発展」が採択されており、そこで高速鉄道5路線の建設という方針が制定されたということのようである。

 そして、プーチンが2月29日に行った年次教書で、改めてこの計画が示された。プーチンは、「モスクワとサンクトペテルブルグを結ぶ最初のルートは、トヴェリと古都ヴェリーキーノヴゴロドを通過する。その後、カザンおよびウラル山脈、ロストフナドヌーおよび黒海沿岸、兄弟国ベラルーシのミンスク、その他の需要のある方面へと高速鉄道を敷設する」と述べた。

 一方、こちらの記事によると、ロシア鉄道のS.コブゼフ第一副社長も、高速鉄道の建設計画について語った。それによると、1.モスクワ~サンクトペテルブルグ、2.モスクワ~エカテリンブルグ、3モスクワ~アドレル、4.モスクワ~ミンスク、5.モスクワ~リャザン、という建設の順番になるという(上掲地図にもそのような番号が割り振られている)。


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