
こちらの記事が、ロシアの貿易がいわゆる「友好国」に大きくシフトしている現状につき伝えているので、簡単にまとめておく。
このほどロシア経済発展省のV.イリイチェフ次官が述べたところによると、2023年にロシアの貿易全体の75%強が、いわゆる「友好国」相手の取引となった。中国、インド、ユーラシア経済連合およびCIS諸国、一連の東南アジア・中南米、中近東およびアフリカ諸国などが有望なパートナーとなっている。中国との間で2024年までに二国間取引を2,000億ドルにまで拡大するとの目標も、前倒し達成された。
次官によると、ASEANとの貿易は2023年1~11月の時点で2022年通年を上回った。ミャンマーとの取引は167%も、シンガポールとは112%も伸び、ラオスとは17%、カンボジアとは15%、ベトナムとは8%拡大している。ベトナム・ミャンマー・インドネシア向けには穀物の、ベトナム向けには肥料の、輸出制限を撤廃したからである。昨年イランと締結した自由貿易協定も、貿易拡大の弾みとなろうと、次官は述べた。
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なお、私の試算によれば、ロシアの貿易取引における友好国の割合は、2021年には46%、2022年でも56%にすぎなかったはずであり、それが75%に増えたというのは、大変なことである。
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