取り上げるのが少々遅くなったが、ロシア財務省の発表により8月のロシアの連邦財政執行状況が明らかになったので、恒例によりグラフを更新しお目にかける。上図はクリック・タップし拡大してご利用を。
8月のロシア連邦財政では、非石油・ガス歳入を軸に歳入が堅調に推移する一方、歳出はそれほど膨らまなかったので、収支は単月で黒字となった。
1~8月の累計では、歳入は16兆9,900億ルーブル(うち石油・ガス歳入が4兆8,360億ルーブル、非石油・ガス歳入が12兆1,550億ルーブル)、歳出が19兆3,510億ルーブル、収支は2兆3,610億ルーブルの赤字(対GDP比1.5%)であった。
赤字には違いないが、本年の連邦予算は元々GDP比2.0%の赤字で編成されており、当初の計画よりも大きく乱れるような現象は、今のところ表面化していない。例の、「軍事費が当初の倍に膨らみ、歳出全体の3分の1を占めるに至っている」という話もあるわけだが、どうやって持ち堪えているのか、本当に不思議である。
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