
アフリカ諸国の首脳陣がウクライナ、ロシアと続けて訪問することになり、食料の関連で興味深い動きが出ている。
こちらの記事によると、17日、アフリカ代表団と面談したプーチン・ロシア大統領は、世界食料危機は西側諸国の通貨政策の結果であると批判した。プーチンいわく、世界食料危機は、ロシアのウクライナにおける特別軍事作戦の結果などではないことに、ご注意いただきたい。それはウクライナ危機のずっと以前から始まっていた。それは、欧米諸国がコロナのパンデミックで生じた問題を解決するために経済的な裏付けのない通貨発行を行ったことの結果である。欧米諸国は掃除機のように世界市場から食料を吸い上げた。彼らは独占的な立場を悪用し、途上国を困難な状況に陥れたのである。これは明白な事実だ。プーチンは以上のように発言した。
なお、ウクライナの農産物を黒海経由で世界市場にもたらす「黒海穀物イニシアティブ」に関しては、こちらに見るとおり、先日10日、ロシアのペスコフ大統領報道官が、ロシアが延長の条件として掲げている5項目のうち、3項目を西側がブロックしているとして、否定的な見解を示していた経緯があった。具体的には、ロスセリホズバンク(ロシア農業銀行)のSWIFTへの再接続、ロシア向けの農機・部品の供給再開、トリヤッチ~オデーサ・パイプラインによるアンモニア輸送の再開である。
このうち、こちらに見るとおり、パイプラインに関しては、6月5日にハルキウ州においてウクライナ側の特務部隊がパイプラインの破壊行為を行ったと、ロシア国防省が指摘するという一幕があった。
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