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 当ブログでは、ロシアの「発展センター」というシンクタンクが発表しているロシア経済に関するコンセンサス予測を定期的に取り上げている。このほど、5月11~19日の集計にもとづく最新のコンセンサス予測が発表されたので、それを紹介したい。

 まず、年次データのコンセンサス予測が、上表のとおり。前回2月14~20日の集計を紹介した際には、2023年の成長率見通しは▲1.8%だった。しかし、それから3ヵ月が経ち、今回の集計では、2023年の成長率見通しが0.3%へと上方修正されている。3ヵ月でマイナスからプラスへ、それも2.1%ポイント上がるというのは、かなり異例の修正ではなかろうか。ただ、前回予測では2023年のウラル原油価格が61.0ドル、今回はそれが58.9ドルと下がっており、何を根拠にロシア経済がプラスに転じると考えられているのか、やや釈然としない。

 次に、四半期ベースのコンセンサス予測が、下表のとおり。これを見ると、単純に「昨年の水準が低かったから今年はそれよりは上がる」といった想定になっている気がしないでもない。

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