
ロシアの貿易統計に関しては、当ブログでも何度か言及してきたかと思う。2022年2月のウクライナ侵攻後、ロシア当局は一切貿易データを発表しなくなり、これはおそらく制裁の影響やその抜け道の存在などを隠すためだったと思われる。ところが、今年に入って、結局2022年の輸出入総額と大まかな商品分類だけは公表し、今後も毎月その数字を発表していくとアナウンスした。実際、2023年1月の数字は発表された。
ところが、ロシア連邦税関局による2023年分の貿易統計発表は、結局その1月分だけで終わってしまい、2月分以降については再び国家機密に逆戻りしてしまったようだ。
こちらに見るように、本件につき、連邦税関局長官代行のR.ダヴイドフがコメントしている。同氏いわく、2023年1~5月のロシアの商品輸入は、前年同期比9%増だった。しかし、税関局が近々、詳しい貿易統計を発表する予定はない。貿易統計を非公開にする・公開するというのは、我が局の決定事項ではない。我が局はいかなる決定も履行するが、おそらく貿易統計を本格的に開示することはないだろう。我が国の敵たちがロシア経済を窒息させようとしている時に、なぜその手助けをする必要があるのか? ダヴイドフ長官代行はこのように述べた。
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