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 もう4年ほど前になってしまったが、以前「アンドロイドだっていいじゃないか! ロシアでもiPhoneは人気だけど」というコラムを書いたことがあった。それにしても、当時はこんな密度の濃いコラムを週に1本書いてたんだな。

 それで、ウクライナへの侵攻が始まり、アップルはロシアへの商品供給を停止した。iPhoneはトルコなどを経由した並行輸入という形で引き続きロシアに入荷はしたものの、ロシアのユーザーにとっての利便性が低下したことは間違いない。

 こちらの記事によると、ロシアのスマホ販売市場において、iOS(iPhone)のシェアが低下し、アンドロイドのそれが拡大しているということである。すなわち、2022年第1四半期と2023年第1四半期のシェアを比べると、iOSは台数ベースで14.4%から10.4%へ、金額ベースで39.9%から36.5%へ低下した。一方、アンドロイドは、台数ベースでは85.6%から89.6%へ、金額ベースでは60.1%から63.5%へと拡大した。実数で言うと、iOSが95.1万台から67.7万台に減る一方、アンドロイドが565万台から583万台に増えた。

 制裁でiPhoneが減ったという点に注目すべきか、制裁にもかかわらずいまだに買うことはできて10%強のシェアがあるという点を重視すべきか、微妙なところである。


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