昨日5月3日、ロシア大統領府が、ウクライナ側が発射した無人機2機が同日未明に大統領官邸のあるクレムリンへの攻撃を企て、軍と特殊部隊が破壊したと発表した。ただ、不自然な点も多く、ロシア側の自作自演である可能性もありそうだ。現時点では、何とも言えない。

 今回、ロシア側が本当にクレムリン上空までの無人機侵入を許してしまったとしたら、防空体制上の大きな失態だが、我々の世代のロシア研究者には、連想してしまう一つの事件がある。まだ、ソ連が健在で、東西冷戦体制が残っていた1987年、マチアス・ルストという西ドイツのパイロットが、フィンランドのヘルシンキからセスナ機に乗ってソ連領に侵入し、赤の広場に着陸するという大事件があったのである。当然のことながら、軍は一体何をやっていたのだと、大問題になった。

 上の動画は、その時の様子を捉えたものである。驚くのは、着陸後、ルスト氏が市民たちに囲まれ、会話をしたり、サインをせがまれたりしていることだ。公安当局がすぐにひっ捕らえるという感じでもなかったらしい。

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