
以前もちらっと申し上げたかと思うが、3年ほど前だったか、ロシアのアルファバンクのチーフエコノミストであるN.オルロヴァさんと面談したことがあり、それ以降、(頼んでもいないのに)同銀行のニュースレターをメールで送ってくれるようになった。有難いことである。
それで、昨日1月10日付のニュースレターに、興味深いことが書かれていた。英語なので、そのまま引用させていただく。
Moreover, Rosstat is changing the methodology for calculating inflation which from 2022 will be based on the big data approach that in our view is likely to add volatility to the inflation figures and, thus, suggests that the CBR has to be even more prudent in its rate decision.
要するに、ロシア統計局では物価統計の方法論を変更しようとしており、2022年からビッグデータを用いた方法に移行する。その結果、インフレ率はより激しく変動することが予想され、それだけにロシア中銀はより一層賢明な金利政策をとる必要がある、というのである。
ちょっと調べてみたところ、確かに日本を含む諸外国においても、物価統計にビッグデータを用いるというのは、一つのトレンドとなっているようである。従来、ロシアの消費者物価統計は、どうも生活実感からかけ離れている感があったが、そのあたりも実態がより敏感に統計に反映されるようになっていくのかもしれない。
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