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 ロシア最大の地場自動車メーカーAvtoVAZは、カザフスタンの自動車販売会社BIPEK-Autoと「アジア・アフト」という合弁企業を設立し、自社ブランド車の「ラーダ」をカザフスタン・ウスチカメノゴルスクの工場で現地生産してきた。その効果で、ラーダは近年、カザフの乗用車販売市場をリードする存在となってきた。

 しかし、こちらの記事によると、現在そのビジネスがピンチに立っているということなので、要点だけ以下のとおりまとめておく。

 2021年1~5月の販売台数を見ると、ラーダは2,573台で、これはブランド別で5位であった。前年同期比、52%も減少している。ラーダは前年同期にはトップだったのだが。AvtoVAZの販売が低下したのは、過去5年で初めてのことである。

 それに対し、カザフの販売市場で躍進しているのが、ウズベキスタンのメーカーであるウズアフトサノアト社である。同社の供給するシボレー車が、2021年1~5月にはカザフ市場でトップに立った。

 AvtoVAZは、カザフ当局がウズアフトサノアト社を優遇していると、不満を表明している。

 危機の発端は、AvtoVAZを現地生産している組立工場アジア・アフトの問題だった。2019年末以降、カザフスタン産業・インフラ開発省は、アジア・アフトとの工業アセンブリー契約を解除した状態にある。その上で政府は工場に対し、1,740億テンゲ(約296億ルーブル)を国庫に返納するよう要求している。同省は「アジア・アフトは、政府が与えた特典に対応して組立工程を近代化・拡大する義務を果たしていない」と工場側を非難している。

 2021年3月初旬、アジア・アフトは生産を完全に停止し、数千人を回顧した。

 ロシア産業・商業省では、事態に関心を寄せ注視している、としている。そして、ロシア産業・商業省はカザフスタン産業・インフラ開発省とともに、AvtoVAZに新しいカザフ・パートナーが見付かったということを明らかにした。それが、コスタナイに工場を有するAllur Autoであり、カザフにおけるラーダ車の現地生産はウスチカメノゴルスクからコスタナイに移転する見通しとなった。

 ただし、Allur Auto社のサリアルカアフトプロム工場は新興工場であり、現状シボレーや中国JAC車を生産しており、AvtoVAZ車を生産する充分な余力があるかは未知数という指摘もある。

 専門家のS.ブルガザリエフ氏は、AvtoVAZがCIS圏内で販売を拡大する能力は年々低下していると指摘する。時間が経つにつれ、ロシアの自動車メーカーは海外市場での地位を失っていくだろう。AvtoVAZは一定レベルの近代的・技術的レベルを有するが、競合他社はより優れた商品を消費者に提供しているからだ、という。


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