
こちらの図解資料によれば、2020年1月1日現在ベラルーシで登録されている乗用車は309万4,600台であり、人口1,000人当たりに換算すると329台になるということである。過去20年ほどの推移は上図のようになる。2000年代に入りベラルーシ国民の所得も上がり、急激にモータリゼーションが進んだが、2010年代の後半は頭打ちだったようである。
この資料によると、登録されている乗用車で最多の台数を誇るのは独系のフォルクスワーゲンであり、41万8,900台に上るということである。周知のとおり、フォルクスワーゲンはドイツの「国民車」という意味だが、今日ではベラルーシでも国民車になっているわけである。
具体的な数字はないが、ソ連時代や独立当初は、ベラルーシでもソ連の国民車であるラーダ(ジグリ)が一番多かったはずだ。今日ではフォルクスワーゲンが最多であり、これはベラルーシの乗用車市場では欧州からの輸入中古車が幅を利かせているからであろう。そして、ルカシェンコ政権は中国との合弁「ベルジー」を設立し、目下ベラルーシ独自の国民車を生み出そうとしているわけだが、果たしてどこまで市場に浸透するか。
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