
こちらに見るように、ロシアのレヴァダ・センターが2020年8月20~26日にロシアで全国調査を実施し、ロシアにとっての友好国および非友好国についての意見を調べ、それを過去の調査結果と対比しつつ発表している。
まず、どんな国を、ロシアにとっての友好国、同盟国だと思うかというのを、5つまでの複数回答で答えてもらったところ、その結果は上表のようになった。数字は全回答者に占める当該国を挙げた回答者の比率(%)。原典ではもっと多くの国が示されているが、ここでは上位30ヵ国に限定して紹介する。不動の1位はベラルーシであるが、近年は中国の台頭が目覚ましい。ウクライナは、ウクライナ側の政権の変化によって起伏が激しい。日本は決して高くはなく、2020年現在で30位だった。
次に、ロシアにとって最も非友好的、敵対的な国はどこかというのを、やはり5つまでの複数回答で答えてもらったところ、下表のような結果となった。まあ、だいたい、友好国ランキングの裏返しという感じである。米英、ウクライナおよびジョージア、ポーランドおよびバルト三国といったあたりが上位の常連である。ウクライナは地域党政権時代も含め常に一定のネガティブ票を集めているのが興味深い。
日本は、領土問題を抱えている割にはそれほど非友好国とは見なされていない。特に安倍政権時代には、数字が改善されていたようにも受け取れる。ただ、いずれにしても、良い意味でも悪い意味でも、ロシア国民を高揚させるような存在感は希薄と言えようか。

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