
こちらおよびこちらに、ジョージア国立ワイン庁の発表した2019年の同国のワイン輸出状況が出ている。これによると、2019年にジョージアは9,400万ボトルのワインを世界53ヵ国に輸出し、これは前年比9%増であった。金額ベースでは2.4億ドルで、前年比17%増であった。
ただ、ジョージア国立ワイン庁の発表の仕方に、疑問を覚える。「戦略的な市場」としてポーランド、中国、米国、英国の4ヵ国が挙げられており、それ以外に「伝統的な市場およびアジア」として11ヵ国が挙げられているのだが、必ずしも上位の国になっておらず、重要な欠落がある。別の資料を見ると、ジョージアのワインの輸出先として1位はロシア、2位はウクライナ、3位は中国、4位はカザフスタン、5位はポーランド、6位はベラルーシとなっており、要するにロシアが圧倒的で、それ以外のCIS諸国がそれに次ぐわけだが、ワイン庁の発表ではウクライナやカザフスタンが省かれている。ワイン庁の情報の出し方は、わざとロシア・CIS依存の全体像が分からないようにしてあると考えざるをえない。純粋に統計資料として多い順に出せば、それでいいのではないだろうか。
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