
ロシアの『プロフィール』誌(2019年9月9日号、No.34)に、ロシア独自開発のスマホに関するコラムが出ている。要点は以下のとおりである。
ロシアではPC、スマホ等の一般消費者向けエレクトロニクス商品の生産はほぼ行われていないが、時折市場にはロシア独自開発とされる商品が投入されることがある。
代表的なのは、Yota Devicesが発表したYotaPhoneのシリーズで、e-linkスクリーンというものが裏側のパネルに据えられているものだった。2013年に投入されたが、価格が高くデザインが物議を醸したことで、市場には受け入れられなかった。第2世代のYotaPhoneはデザインが改善されたが、やはり市場には浸透せず、結局、2世代合わせて10万台以下しか売れなかった。
その数年後、Inoiというブランドが登場し、2019年第1四半期には格安スマホ部門でトップに立ったこともあった。Inoiはアンドロイドだけでなく、オーロラOSの将来版であるセイルフィッシュOSでもスマホを開発している。マスコミでは、Inoiが公務員用スマホの主要候補とされている。
最近では、ヤンデックス・スマホが注目を集めている。2018年にヤンデックス・ステーションが発表され、スマートホームの構成要素となりつつある。ヤンデックス・テレホンは、ヤンデックスのサービスをプリインストールした廉価スマホである。
他にもロシアにはBQ、Texet、Maxvi、Itelといったブランドがあるが、それらのスマホはすべて外国の部品を使って中国で組み立てられている。
ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
